Oracle エラーの対応方法・解決方法を解説します

エラーメッセージ 　

 ORA-12514: TNS: リスナーは接続記述子にあるSERVICE_NAMEを解決できませんでした。
 ORA-12514: TNS: リスナーは接続記述子で要求されたサービスを現在認識していません
 ORA-12514: TNS: listener could not resolve SERVICE_NAME given in connect descriptor
 ORA-12514: TNS:listener does not currently know of service requested in connect descriptor

基本的なエラーの内容 　

接続先のリスナーが接続情報に含まれるSERVICE_NAMEに対応するサービスを識別できない場合に出力されます。

確認事項および対応 　

1. クライアント側 tnsnames.oraファイルのネットサービス名の接続情報に含まれるSERVICE_NAMEの値を確認します。
2. DBサーバ側でlsnrctl servicesコマンドを使用し、SERVICE_NAMEに一致するデータベース・サービス登録されていることを確認してください。
3. lsnrctl services コマンドでデータベース・サービスがクライアント側SERVICE_NAMEと異なる場合、まずDBサーバ側listener.oraファイルのGLOBAL_DBNAMEを確認します。GLOBAL_DBNAMEが設定されている場合は、クライアント側のSERVICE_NAMEをGLOBAL_DBNAMEに変更し、再接続します。または、リスナー側GLOBAL_DBNAMEをクライアント側のSERVICE_NAMEと同じ値に設定し、リスナーを再起動します（この場合、他のクライアントマシンのtnsnames.oraも変更する必要があります）。
4. DBサーバ側listener.oraファイルのGLOBAL_DBNAMEが設定されていない場合は、データベースの初期化パラメータファイルのSERVICE_NAMESがデータベース・サービス名としてリスナーに登録されるため、SERVICE_NAMESパラメータを確認します。
5. どうしてもこのエラーが回避できない場合は、tnsnames.oraファイルのSERVICE_NAME=<db_service_name> で定義している部分を SID=<db_sid> に変更して回避することもご検討ください。
    
    

詳細 　

クライアント側 tnsnames.oraファイルのネット・サービス名の接続情報でSERVICE_NAMEが設定されている場合、クライアントはリスナーに登録されているデータベース・サービスの中からSERVICE_NAMEと一致したデータベースに接続します。
リスナーに登録されるデータベース・サービスは以下のタイミングで登録されます。

1. DBサーバ側リスナー起動時に、リスナーがlistener.oraファイルのGLOBAL_DBNAMEを読み込んで登録する
2. DBサーバ起動時にDBサーバ側がデータベースの初期化パラメータファイルのSERVICE_NAMESをデータベースサービスとしてリスナーに登録する。この時登録対象となるリスナーは初期化パラメータ LOCAL_LISTENERで設定されたものとなる。LOCAL_LISTENERが設定されていない場合はデフォルトでPort 1521のリスナーに登録を行う。
3. DBサーバ起動時にリスナーが起動していない場合、ある一定の間隔でDBサーバがリスナーに登録の再試行を行う。
    
    

関連エラー 　

ORA-12154: TNS: サービス名を解決できませんでした。
ORA-12541: TNS: リスナーがありません。
ORA-12505: TNS: リスナーは接続記述子で指定されたSIDを現在認識していません