Oracle エラーの対応方法・解決方法を解説します

sqlnet.ora

sqlnet.ora  

ファイル

 ファイルの場所
 Unix    : $ORACLE_HOME/network/admin/sqlnet.ora
 Windows : %ORACLE_HOME%\network\admin\sqlnet.ora

クライアントとなるマシンからOracleデータベースサーバへ接続する為のネーミングメソッド(クライアントが接続先を決定する際に使用するサーバーのアドレスやリスナーのポート番号を解決するための方法。ほとんどの場合ローカルネーミング、つまりtnsnames.oraファイルを使用する方法を選択していると思われる)やログファイルの出力先などを設定するファイル。
インストールしたOracleのバージョンや、インストール後の設定方法によってはデフォルトでは存在しない場合もある。(存在しなくても問題はない)

sqlnet.ora ファイルの例1:
 NAMES.DEFAULT_DOMAIN = kaiketsu.co.jp
 NAMES.DIRECTORY_PATH= (TNSNAMES)
 
 

詳細  

sqlnet.oraでは様々なパラメータを指定することで接続の方法を変更することができる

sqlnet.ora ファイルの 例2:
 NAMES.DEFAULT_DOMAIN = kaiketsu.co.jp
 NAMES.DIRECTORY_PATH = (TNSNAMES)
 LOG_DIRECTORY_CLIENT = /oracle/app/product/10.2.0/network/log
 LOG_FILE_CLIENT      = sqlnet.log

NAMES.DEFAULT_DOMAINパラメータ:クライアントデフォルトで使用するドメインを設定する。このパラメータが設定されると、接続時のネットサービス名にドメインの指定が無い場合に、この値が自動的に追加される。たとえば、デフォルト・ドメインがkaiketsu.co.jp に設定されている場合、接続文字列 connect scott/tiger@test は、connect scott/tiger@test.kaiketsu.co.jp として検索される。接続文字列に scott/tiger@test.doma.co.jp のようにあらかじめドメインが含まれている場合、そのドメインは追加されない

NAMES.DIRECTORY_PATHパラメータ:クライアントの名前解決参照に使用するネーミング・メソッドの順序を指定。ほとんどの場合、"TNSNAMES" (ローカルネーミング:クライアント上のtnsnames.oraファイルによりネット・サービス名を解決する)を指定で問題ないと思われる。逆にこのパラメータに"LDAP"、や"HOSTNAME"など他の値が設定されている場合、tnsnames.oraは使用されないので注意する。

LOG_DIRECTORY_CLIENTパラメータ: クライアントのログファイル(通常sqlnet.log)の出力先を指定。通常、実行可能ファイルが起動された現行のディレクトリが出力先(つまりsqlplusを実行した時の接続エラーが出た場合、sqlplusの実行ファイルがあるディレクトリ-通常 $ORACLE_HOME/bin- にsqlnet.logファイルが出力される)

LOG_FILE_CLIENTパラメータ: クライアントのログファイル名を指定する。

その他、暗号化を行う Advanced Security のパラメータやサーバ側のリスナーに関連するパラメータなども存在する。

関連用語  

tnsnames.ora
listener.ora
tnsping
専用サーバ
共有サーバ
ネットサービス名
ネーミングメソッド
リスナー

 
 

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